おしゃれコードレッスン(仮)

気になった音楽を紹介していきます。

覚えておきたいaugとdimの使い方

僕はMONACAの作曲家である田中秀和さんと石濱翔さんが好きなのですが、このお二方の共通点として、「曲中でaugとdimという特殊なコードを使っている」ということが挙げられます。

今回は、これらのコードが実際どのように使われているのか見ていきたいと思います。

 

まずはaugから見ていきましょう。

 

経過和音として使われているパターン

恋するみたいなキャラメリゼ / アイカツ!

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※0:55~1:07

F - F - Faug - Faug

(Ⅰ - Ⅰ - Ⅰaug - Ⅰaug)

F6 - F6 - F7 - F7

(Ⅰ6 - Ⅰ6 - Ⅰ7 - Ⅰ7)

Fの属音(C)が半音ずつ上昇してます。augの中では最もよく使われるパターンです。 

 

少女交響曲 / Wake Up, Girls!

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※1:42~1:46

Gm7・GmM7 - C・Caug

(Ⅱm7・ⅡmM7 - Ⅴ・Ⅴaug)

トップノートがF→Gb→G→Abとこれまた半音ずつ上昇してます。

GmM7も構成音がG,Bb,D,Gbであるため、augの要素を含んでいます。それに合わせてメロディーにもGbの音が入っていますね。

 

ふ あ ん と ぶ つ  る

Bb    A    Bb    A    Bb    A    Gb   C

 

このⅤ→Ⅴaugという進行は田中さんお得意のパターンで様々な曲に出てきます。神SUMMER!!、PUNCH☆MIND☆HAPPINESS、Good morning my dream、放課後ポニーテール等々。

 

BEYOND THE STARLIGHT / アイドルマスター シンデレラガールズ

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※1:17~1:20

Em・D#aug - G/D・C#φ

(Ⅵm・bⅥaug - Ⅰ/Ⅴ・#Ⅳφ)

今度は下降パターン。ルート音がE→D#→D→C#と半音ずつ下がっています。

余談ですが、このクリシェ昨今のアニソンで頻繁に出てきます。

 

ご覧頂いたとおり、コード間を滑らかに繋げるためにaugが使用されています。

 

ドミナントとして使われているパターン

灼熱スイッチ / 灼熱の卓球娘

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※1:06~1:11

Baug/F - Em7 - G7 - CM7

(Ⅲaug/bⅦ - Ⅵm7 - Ⅰ7 - ⅣM7)

Ⅲ→Ⅵmという進行の変形ですね。サビがドミナントで始まるだけでもすごいのですが、更にaugに変化しています。

この曲の場合、B(Ⅲ)の裏コードであるF(bⅦ)のルート音がベースで鳴ってるので更に複雑になっています。

 

Star!! / アイドルマスター シンデレラガールズ

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※1:03~1:08

E - D#m7・G#7 - C#m7 - Bm7・Eaug

(Ⅰ - Ⅶm7・Ⅲ7 - Ⅵm7 - Ⅴm7・Ⅰaug)

この後はA(Ⅳ)に繋がります。Bm→E→Aの強進行の中に組み込まれていますね。

 

8月のマリーナ / アイカツスターズ!

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※1:01~1:10

Gm7 - F/A - Bbm7 - Bbm7

(Ⅱm7 - Ⅰ/Ⅲ - Ⅳm7 - Ⅳm7)

Eb - Caug

(bⅦ - Ⅴaug)

この曲は少し難しいです。曲全体のkeyはFmajなのですが、Bbm7~Caugの間だけAbmajに部分転調しています。

 

Ⅱm7   Ⅴ    Ⅲaug (on Abmaj)

Bbm7EbCaug

Ⅳm7   bⅦ  Ⅴaug (on Fmaj)

 

Bbm7→EbでAbmajに転調してCaugで戻ってくる、というイメージです。

 

これらのように、本来Ⅲ7やⅤ7が使われるであろうというところがaugに変化しています。

 

続いてdimも見ていきましょう。

 

経過和音として使われているパターン

ドラマチックガール / アイカツ!

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※1:19~1:23

DbM7 - Ab/C - Bdim - Bbm7・Dbm/Eb

(ⅣM7 - Ⅰ/Ⅲ - bⅢdim - Ⅱm7・Ⅳm/Ⅴ)

Ⅳ→Ⅲ→Ⅱと下がっていく間に挟んで半音の動きを作っていますね。

なにげに最後のⅣm/Ⅴもヤバい...

 

この曲の解説記事書きました。

ドラマチックガール / アイカツ! コード進行解説 - おしゃれコードレッスン(仮)

 

ヨロコビ・シンクロニシティ / ハナヤマタ

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※1:07~1:13

A/C# - D - E・Fdim - F#m

(Ⅰ/Ⅲ - Ⅳ - Ⅴ・#Ⅴdim - Ⅵm)

今度は上昇パターン。Ⅴ→Ⅵmの間に入れてベースを滑らかに接続しています。 

この使い方は比較的よく見ます。

 

ワタシ*ドリ / 上田麗奈

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 ※3:08~3:15

Cm7 - F - Bb - Bdim

(Ⅱm7 - Ⅴ - Ⅰ -#Ⅰdim)

これも上昇パターン。この後はCm7(Ⅱm7)に進みます。ベース音がⅠ→#Ⅰ→Ⅱと、半音ずつ上がっていきます。

 

こちらもaugと同じく、主にコード間を半音で繋ぐために使われていますね。

 

ドミナントとして使われているパターン

ドミナントと表記しましたが正確には違うかも...上記とは違う使い方と思っていただければ結構です。

START DASH SENSATION / アイカツ!

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※1:13~1:19

A - G# - C#m - A#dim

(Ⅳ - Ⅲ - Ⅵm - #Ⅳdim)

この後F#m(Ⅱm)に続きます。Ⅵ→Ⅱのドミナントモーションの間にワンクッション挟む、という感じでしょうか。

 

輝きのエチュード / アイカツ!

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※0:14~0:26

G - A#dim - Am7 - C/D・D

(Ⅰ - bⅢdim - Ⅱm7 - Ⅳ/Ⅴ・Ⅴ)

A#dimは構成音が「A#,C#,E,G」なので、

G(Ⅰ)がdimに変化した形

とも、

A7b9(Ⅱ7b9)の根音を省略した形

とも考えられますね。どちらでも良いと思います。

 

Tulip / アイドルマスター シンデレラガールズ

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※0:50~1:02

Ab - Bb - Cm7 - Aφ

(Ⅳ - Ⅴ - Ⅵm7 - #Ⅳφ)

Gbdim - Eb/G - Ab - Bb・G

(bⅢdim - Ⅰ/Ⅲ - Ⅳ - Ⅴ・Ⅲ)

この曲の注目すべきところは、

Cm7(C,Eb,G,Bb) → (A,C,Eb,G) → Gbdim(Gb.A,C,Eb)

と、コードトーンが1つずつ変わっていくところです。さらに次のEb/Gに半音で繋がる。すごい。

 

こちらはコード間の接続というよりdim自体が機能を持っている感じです。 

 

 

 

dim/augが使われている曲はまだまだありますがキリがないのでこれくらいで。

いろいろ紹介しましたが、まとめると

 

augは、

Ⅰ→Ⅰaug→Ⅰ6→Ⅰ7のように半音で動かす際に使う

または

Ⅲaug→Ⅵmのようにドミナントとして使う

 

dimも、

Ⅴ→#Ⅴdim→Ⅵmのように半音で動かす際に使う

または

bⅢdimのように単体で使う

 

ということになります。

 

お二人共aug/dimを上手に曲中で使用されています。前後の和音を見てコードの機能を判別する、まるで中学や高校で習う英文法みたいですね。

 

こちらの記事も合わせてどうぞ。

fujiwaland.hatenablog.com

 

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